CASE STUDY

色褪せたアルシオーネに浮かぶグラデーション、その正体は?|デカール復元事例

アルシオーネの劣化してひび割れてしまったデカールを復元しました。

年式の古い車では、デカールが色褪せたり、表面が劣化してひび割れてしまうことがよくあります。今回のアルシオーネも同じ状態でしたが、デザインそのものを諦める必要はありません。元のデカールを基準にデザインデータを作成し、透明なインクジェットフィルムに出力しています。

 

色についても、現物と並べながら1点ずつバランスを調整し、印刷後の色味が元のデカールに近づくよう仕上げました。

このデカールには、グラデーションのように見える部分があります。これは色を滑らかにぼかしているのではなく、正方形を45度傾けたダイヤモンド柄を並べ、その大きさを少しずつ変化させることで濃淡を表現したデザインです。正方形が大きい部分は密に詰まって濃く見え、小さい部分は隙間が増えて薄く見えるため、離れて見るとグラデーションのように見えています。

復元にあたっては、この正方形ひとつひとつの大きさの変化も元のデカールに合わせて再現しています。濃淡を単純にぼかして表現すると、近くで見たときの質感やデカール特有の輪郭が失われてしまうためです。

細部のパターンまで再現することで、貼り替え後も違和感のない仕上がりになっています。

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