次の流行りカラーは?ラッピングのプロが分析|2026年は「色+質感」で選ぶ
- 2026年7月27日
- スタッフblog
車の色を変えたいと思ったとき、ブラックやホワイト、グレーは選びやすい定番色です。
一方、グリーンと聞くと「派手になりすぎるのでは?」と感じる方も多いかもしれません。
ところが、BASFが発表した「自動車OEM塗料カラーレポート2025」では、
有彩色の中でグリーンが世界的に最も伸び、無彩色ではグレーが大きく増加しました。
ただし、ここでいうグリーンは、鮮やかな黄緑色だけを意味しているわけではありません。

2025年のグリーンは、鮮やかさより「ニュアンス」

BASFはアジア太平洋地域のグリーンについて、明るく新鮮な色調から、
伝統的で自然な色相まで色域が広がっていると説明しています。
さらに、過去の予測で取り上げた色として「都会的なニュアンスを持つグリーン」にも触れています。
つまり今回注目したいのは、単に緑色の車が増えたということではありません。
セージグリーン、オリーブ、モスグリーンのように彩度を少し落とし、
グレーや土の色を感じさせるグリーンが、自動車のボディカラーとして選びやすくなっているという変化です。

自然を連想させながらも、アウトドア一辺倒にならない。
都会の景色にもなじみ、車種によってはクラシックにもモダンにも見せられる。
この曖昧さが、現在のニュアンスグリーンのおもしろさです。
カーラッピング需要を直接集計したものではありません。
色選びの傾向を考えるための資料として参照しています。
出典:BASF 自動車OEM塗料カラーレポート2025
グレーは「無難な色」から、質感を楽しむ色へ
2025年のカラーレポートでは、グレーが世界全体で2ポイント増加しました。
以前のグレーには、汚れが目立ちにくい、売却時に選ばれやすいといった実用色のイメージもありました。
現在はそれだけではありません。
明るさ、金属感、艶の有無によってボディラインの見え方を変えられる、
積極的なデザインカラーとして選ばれています。
CRAZY COLORZが施工したフェラーリ458スパイダーのマットグレーでは、
艶を抑えた色によって、ボディの曲面やダクトの形が光と影で強調されています。
色自体は落ち着いていても、車の存在感まで弱くなるわけではありません。
また、メルセデス・ベンツBクラスには、マットメタリック・ガンメタルで
フルラッピングを施工しました。
日常的な車種でも、グレーの濃さと質感を選ぶことで、落ち着きと立体感を両立できます。
グリーンのボディに、グレーを一部だけ足す
グリーンとグレーは、どちらか一方を選ぶ色ではありません。
CRAZY COLORZでは、くすみのあるグリーンのMINI クーパーSへ、
ボンネットだけにグレーのストライプを施工しました。
ボディカラーはそのままで、面の一部にだけ別の色を重ねる方法です。
全体を塗り替えたりフルラッピングしたりしなくても、
色と質感の組み合わせを試すことができます。
同じグリーンでも、彩度によって印象はまったく違う

CRAZY COLORZでは、トヨタ・ハイエースをマットメタリック・アップルグリーンで
フルラッピングした施工例があります。
この施工は、鮮やかなグリーンによって車の存在感を大きく変えた仕上がりです。
ただし、これは今回のレポートから読み取れる「くすみ系グリーン」と同じ方向ではありません。
同じグリーンでも、黄色を強くするのか、青みを加えるのか、
グレーを混ぜたような色にするのかで、完成した車の印象は大きく変わります。
「グリーンにしたい」だけで色を決めず、どのようなグリーンにしたいのかを
掘り下げることが重要です。
実際の鮮やかなグリーン施工は、
ハイエースのアップルグリーン・フルラッピング施工例
でご覧いただけます。
2026年は「一色」より、色と質感の組み合わせへ
2026年の自動車カラーは、特定の一色だけが答えになるわけではありません。
塗料メーカー各社が発表した提案色を見ると、色相だけではなく、
光による変化や粒子、艶といった質感まで含めて個性を作る方向が見えてきます。
Axaltaは2026年の自動車カラー・オブ・ザ・イヤーとして、
シャンパンカラーの粒子を含んだ温かいオレンジ
「Solar Boost」を発表しました。
Axaltaの公式発表を見る

このオレンジに近い方向の色は、すでに実車でも見かけます。
三菱・トライトンのヤマブキオレンジメタリックがその一つです。
上級グレード専用の有料色ですが、先行受注の構成比では白に次ぐ二番手に入りました。
落ち着いた車体に温かいオレンジを合わせる選び方は、すでに受け入れられています。
一方、PPGが自動車向けに発表した2026年の「Secret Safari」は、
自然なアンダートーンを持つ中間色のイエローグリーンです。
光の条件によって見え方が変わる、多面的な仕上がりも特徴とされています。
PPGの公式発表を見る

黄緑を車体色に使う例としては、フォルクスワーゲンのID. Buzzのライムイエローがあります。
キャンディホワイトと組み合わせたツートンも選べます。
ただしライムイエローは彩度が高く、PPGの提案色はもう少し落ち着いた中間色です。
同じ黄緑でも彩度をどこまで落とすかで印象は大きく変わります。
車体が大きいほど、彩度を少し落とした黄緑の方がなじみます。
BASFの2025〜2026年予測では、赤みを含んだ色からモーブ、
ニュアンスのあるブラウンなど、温かく情感のある色域への移行と、
控えめな輝きや金属的な質感が示されています。
BASFの公式発表を見る

温かいブラウン寄りの色では、トヨタのbZ4X Touringに新開発のブリリアントブロンズメタリックが設定されました。
ランドローバー・ディフェンダー OCTAの専用色ペトラコッパーも同じ方向です。
銅を思わせる金属色で、光の当たり方によって赤みの出方が変わります。
この系統は遠くから見ると地味に見えて、近づくと赤みや粒子が出てきます。
写真だけで選ぶと想像と違いやすいのもこの系統です。
質感そのものを設計する方向もあります。

ディフェンダー OCTAへのボンネットデカール施工例では、
光の反射を抑えるアンチリフレクトのフィルムを使い、
映り込みを消して造形のラインだけが見えるように仕上げました。
色を変えずに、反射の量だけで見え方を作る方法です。
3社の提案色は異なりますが、共通しているのは、
単純なソリッドカラーではなく、光、粒子、艶、アンダートーンによって
表情が変わる色であることです。
各塗料メーカーが発表した予測・提案色です。
実車の車種名とカラー名は色の方向が近い例として挙げたもので、各社の提案色と同一の塗色ではありません。
ラッピングでは「色名」より実車での見え方が重要
セージグリーンやマットグレーという色名だけでは、完成した車の印象は決まりません。
同じフィルムでも、ボディの大きさやプレスライン、屋外の光、艶の有無によって見え方が変わります。

特にニュアンスカラーは、カタログやスマートフォンの画面だけで判断すると、
想像より明るい、青い、黄色いと感じることがあります。
フィルムサンプルを実際の車体へ当て、日なたと日陰の両方で確認することが大切です。
次の色は、派手さではなく「少し違う」から考える
2025年に伸びたグリーンとグレーに共通しているのは、分かりやすい派手さではありません。
そして2026年の提案色からは、色そのものに加えて、光や質感で個性を作る流れが見えてきます。
グレーを含んだ落ち着いたグリーン。光によって表情が変わるマットメタリック。
黒に近いガンメタル。温かさを感じるオレンジやニュアンスブラウン。
色名だけで選ぶのではなく、マット、サテン、メタリックのどの質感で見せるかまで考えると、
自分に合う「次の色」が見つかりやすくなります。
CRAZY COLORZでは、車種やボディライン、現在のボディカラーを確認しながら、
フィルムの色と質感をご提案しています。
そしてワンオフでオリジナルのカラーでラッピングできるのもクレイジーカラーズならではのラッピングです。
「緑にしたいけれど派手にはしたくない」「グレーの中で違いを出したい」
といった段階でも、お気軽に
お問い合わせください。









