「ACコブラ」アルミニウムボディを思わせる、ACコブラのフルラッピング
神奈川県横浜市のY様ありがとうございます。
光を受けて浮かび上がる細かなヘアライン。
見る位置や角度が変わるたびに、ボディの膨らみや曲線も違った表情を見せます。
今回施工したのは、ACコブラをブラッシュドアルミニウムで包み、アルミニウムボディのようなスタイルへ仕上げるフルラッピングです。
🏁 英国の車体と、アメリカのV8
ACコブラの原点は、1950年代に英国AC Carsが製造していた軽量ロードスター「AC Ace」にあります。
そこへ1962年、キャロル・シェルビーがフォード製V8エンジンを搭載。英国の軽い車体と、アメリカの大排気量エンジンが組み合わされ、後に世界中で知られるコブラが誕生しました。
今回のスタイルは、アルミニウムボディのコブラを製作するKirkham Motorsportsの車両をイメージしています。
🔧 曲面とヘアラインを合わせる
使用したブラッシュドアルミニウムは、表面に細かな筋が入ったフィルムです。
一般的なシルバーとは異なり、このヘアラインが光を拾うことで、ACコブラの大きく張り出したフェンダーやボンネットの起伏が、よりはっきりと見えるようになります。
ただし、ACコブラには平らな面がほとんどありません。
フロントからリヤへ続く大きな曲面、深く立ち上がったフードスクープ、丸みを帯びたトランク。それぞれの形状へフィルムを沿わせながら、ヘアラインが不自然に曲がったり、隣り合うパネルで流れが途切れたりしないよう、一枚ずつ方向を調整して施工しました。
⚖️ 左右が違う車体で、センターをつくる
今回、特に慎重な調整が必要だったのが、ボディ中央を通るレーシングストライプです。
ACコブラのボディは、現代の量産車のように、左右のパネルや隙間が完全に均一ではありません。
良い意味でも悪い意味でも、左右のチリやボディラインには違いがあります。これは、現代の車ではほとんど見られない、ハンドメイドに近い車体ならではの個体差でもあります。
そのため、単純に左右の寸法を測り、数値上の中央へストライプを貼れば真っすぐ見えるわけではありません。
ボンネット、フードスクープ、ウインドウ、トランク。それぞれの中心と、左右のボディラインの見え方を確認しながら、車両全体で自然に見える位置へ少しずつ調整しました。
数字としてのセンターではなく、目で見たときのセンターをつくる。
左右差を無理に消すのではなく、その車体が持つバランスを読みながら位置を決めることが、今回のストライプ施工では重要でした。
✨ 二つのシルバーで変化をつける
レーシングストライプには、スターメタルのクロームシルバーを使用しています。
ボディのブラッシュドアルミニウムは、ヘアラインによって光を柔らかく反射します。一方、クロームシルバーは周囲の景色を鋭く映し込む、鏡面に近い質感です。
同じシルバーでも、光り方はまったく異なります。
色を増やさず、二種類の金属感を組み合わせることで、ACコブラの形を崩さずにストライプの存在感を加えました。
🚪 ドアを開けた部分までラッピング
今回は外側だけでなく、ドアの内側までラッピングしています。
施工時には、ウインドウガラスやライト類などの装飾部品を取り外し、フィルムの端が表から見えにくい位置まで施工しました。
ドアを閉めているときだけでなく、開けたときにも外装とのつながりが途切れないように仕上げています。
ACコブラが持つ曲面、左右の個体差、アルミニウムボディを思わせる質感。
車体を均一なものとして扱うのではなく、一台の形を見ながら調整を重ねたフルラッピングです。
神奈川県横浜市のY様、このたびはご依頼いただきありがとうございました。
























